クイーン・エリザベス (戦艦)
(HMS Queen Elizabeth (1913) から転送)
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クイーン・エリザベス (英語: HMS Queen Elizabeth, 00) は、イギリス海軍の戦艦[注釈 1]。 クイーン・エリザベス級戦艦の1番艦[注釈 2]。 艦名はエリザベス1世に因む。クイーン・エリザベスは第一次世界大戦と第二次世界大戦の両大戦に参加した。
注釈
- ^ 戰艦“ヴアリアント Valiant”[1] 全要目{排水量31,100噸 速力25節 備砲38糎砲8門 15糎砲12門 魚雷發射管2門(水中53糎) 起工1913年1月 竣工1916年2月 建造所フヱヤー・フヰルド造船所} 同型艦“クヰン・エリザベス Queen Elisabeth” “ウオースパイト watspite”以上の同型艦に尚“バーハム Barham” “マラヤ Malaya”の2隻計5隻は英國海軍の先輩に位する戰艦である。そしれこれ等の級は概ね同國地中海艦隊の主力部隊としてモルタ軍港を根據地に活躍してゐる。“ヴアリアント”はこの寫眞で右のものがそれで、“ヴアリアント”の艦尾に碇泊してゐるのは“クヰン・エリザベス”尚陸岸近くの浮船渠(ドライドツク)に入渠してゐるのは“ウオースパイト”である。蓋し艦隊根據地にこの如く巨艦を自由に入渠せしむる浮船渠を有することは、大きな強みと云はねばならぬ。全長194.78米、幅31.69米、平均吃水9.34米、速力25節の速力に於ける軸馬力75,000馬力。
- ^ 戰艦“ヴアリアント Valiant”[2] 全要目{排水量31,100噸 速力25節 備砲38糎砲8門 15糎砲12門 魚雷發射管2門(水中53糎) 起工1913年1月 竣工1916年2月 建造所フヱヤー・フヰルド造船所} “クヰン・エリザベス Queen Elisabeth” “ウオースパイト watspite”外二隻(後出)とともにクヰン・エリザベス級と呼ばれてゐる英國戰艦陣の主部隊をなす。現在地中海艦隊の主力部隊として、マルタ軍港を根據地に活躍してゐる。全長194.78米、幅31.69米、平均吃水9.34米、速力25節の速力に於ける軸馬力75,000馬力。10糎高角砲4門、高角機銃十數門、魚雷發射管は艦首兩舷にカタパルトは後甲板上に配置されてゐる。勿論重油専燃機關で定員1,124人といはれてゐる。其後幾度か改装修理の後このやうな見事な前檣が出來あがつたのである。
- ^ オスマン帝国海軍には、ゲーベン追跡戦で連合国が取り逃がしたドイツ帝国海軍の巡洋戦艦ゲーベン(ヤウズ・スルタン・セリム)と小型巡洋艦ブレスラウ(ミディッリ)が配備されていた。
- ^ ビーティー提督の "うっかりミス" により、フィッシャー提督とジェリコー提督とジョージ5世(イギリス国王)が降伏の儀式に招待されなかったり、欠席した[18]。
- ^ スピッドヘッド (Spithead) は、ポーツマス軍港とワイト島間の泊地である[23]。
- ^ 供奉艦鹿島ポーツマスに入港 左、後方は御召艦、右方に見ゆるは有名なるネルソン提督の乗艦ヴ井クトリア號[25]。ポーツマス港に投錨中の供奉艦鹿島 前方に見ゆるは英大西洋艦隊旗艦エリザベス號[26]。
- ^ a b 英國 一、ポーツマスに御着港[27] 五月三日ジブラルタル御出發の皇太子殿下の御一行は、非常なる強風吹き荒み航海は甚だ困難にて、船艦は濃霧の爲め長時間互に相見るを得なかつた。五月七日正午ポーツマス港外ワイト島のスピツトヘツトに投錨した、英國旗艦クヰーン・エリザベス號には英國第一艦隊司令長官マーデン提督坐乗し戰艦ローヤル・オーク號を随へ二十一發の皇禮砲を發射して御歡迎申上げ、我艦隊からも亦二十一發の禮砲を放つて答禮し殷々たる響き全世界を動かすばかりであつた、斯くて駐英林大使はランチを驅つて御召艦に伺候し御安着を奉祝した後、更に珍田伯を訪ひ殿下御上陸に附て種々の打合せをした、續いて在英日本官民や、マーデン提督等の人々御召艦に伺候して、御安着の御祝詞を申上げた、殿下には同提督並に林大使に午餐を賜つた後、提督の正式訪問に報ひる爲めクヰーン・エリザベス號に赴かれ御答禮あらせられた。翌八日はマーデン提督に依つて、クヰーン・エリザベス號にて我が皇太子殿下歡迎の午餐會が開れた、供奉員は澤山のプログラムの爲めに忙殺せられ、皇太子殿下には御多忙なる明日の御用意に出來る丈け御安息に遊ばされ今日は唯御召艦香取近く投錨せる、クヰーン・エリザベス號艦上にてマーデン提督と共に午餐を召されたる丈けなり、林大使及び海軍武官其他の人々は用務の爲め御召艦に伺候せり、かくて一方英國朝野の御歡迎準備既に全く整ひ、英皇室を始め陸海軍外務其他の官憲各都市は云ふも更なり、殿下が空前の御壮擧に於て同盟國首都に入らせ給ふ關門たるポーツマスにては、各所に日英國旗を掲揚して大歡迎の準備をさ〱怠りなかりき。
- ^ 同迷彩は大型艦向けに開発されたもの[35]。使用色は黒、濃緑色、灰色、淡灰色、灰青色、淡青色、濃灰色のうちから3、4色を用いた[35]。
- ^ 秩父宮夫妻は貨客船「平安丸」で日本を出発、4月12日サウサンプトンに到着した[36]。
- ^ 観艦式終了後、秩父宮夫妻は非公式に足柄を訪問したという[38]。
- ^ この奇襲攻撃で姉妹艦とタンカー1隻が大破着底、巻き添えで駆逐艦「ジャーヴィス」も大破した。
- ^ 海軍省欺瞞様式には色調の違いによって3つのパターンが存在し、本艦のような暗色を基調とする様式は熱帯・亜熱帯海域向けに開発されたものであった[35]。
脚注
- ^ ポケット海軍年鑑 1935, p. 79(原本140-141頁)戰艦ヴアリアント
- ^ ポケット海軍年鑑 1937, p. 72(原本126-127頁)戰艦ヴアリアント
- ^ a b c d 宮永 2015, p. 26.
- ^ 帝国の落日(上) 2010, p. 235.
- ^ キーガン 2015, p. 94.
- ^ a b c キーガン 2015, p. 95.
- ^ 帝国の落日(上) 2010, pp. 261–263海軍相ウィンストン・チャーチル
- ^ a b c Wright 2016, p. 20.
- ^ 帝国の落日(上) 2010, p. 265.
- ^ 帝国の落日(上) 2010, p. 267.
- ^ 帝国の落日(上) 2010, p. 276.
- ^ 帝国の落日(上) 2010, pp. 288–292米国独立戦争以来、最大の敗北
- ^ キーガン 2015, p. 96.
- ^ a b ヒトラーの戦艦 2002, p. 15.
- ^ ヒトラーの戦艦 2002, p. 16.
- ^ ヒトラーの戦艦 2002, pp. 18–22ビーティ提督の要求
- ^ 帝国の落日(上) 2010, pp. 300–303ドイツ艦隊の降伏
- ^ a b ヒトラーの戦艦 2002, pp. 22–25降伏の儀式
- ^ a b ヒトラーの戦艦 2002, p. 24.
- ^ a b c 宮永 2015, p. 27.
- ^ 三帝聖徳録1934, p. 192(原本335頁)四、英國に到着したまふ
- ^ 昭和天皇実録三巻 2015, pp. 112–113スピットヘッド御到着
- ^ 皇太子渡欧写真4巻 1921, pp. 44–45東宮殿下英國旗艦ク井エリザベス號を御往訪遊ばさる
- ^ 欧州於東宮 1922, p. 21-23(原本1-5頁)御着英の朝
- ^ 皇太子渡欧写真5巻 1921, pp. 5–6.
- ^ 皇太子渡欧写真5巻 1921, pp. 7–8.
- ^ 皇太子渡欧記念(大日本国民教育会) 1921, p. 50原本18-19頁
- ^ 皇太子渡欧写真5巻 1921, pp. 15–24(クイーン・エリザベス艦上の東宮写真一覧)
- ^ 昭和天皇実録三巻 2015, pp. 114–115英艦クイーン・エリザベス御訪問
- ^ 昭和天皇実録三巻 2015, p. 119クイーン・エリザベス艦上における午餐会
- ^ 昭和天皇実録三巻 2015, p. 120艦内御巡覧
- ^ 阿部 & 長谷川 2016, pp. 8–11.
- ^ a b c Wright 2016, p. 21.
- ^ a b 阿部 & 長谷川 2016, p. 11.
- ^ a b c 宮田 2016, p. 40.
- ^ 足柄派遣 2009, pp. 10–11(原本50-51頁)(4)秩父宮
- ^ “秩父宮御名代宮様へ 特別の御待遇 地中海艦隊旗艦に御召し 世界的海の繪卷を御覽”. Hoji Shinbun Digital Collection. Nippu Jiji. pp. 12 (1937年5月21日). 2023年11月11日閲覧。 p.12
- ^ 足柄派遣 2009, pp. 13–14(原本53-54頁)(2)観艦式
- ^ 佐藤 2016, p. 104.
- ^ a b 佐藤 2016, p. 105.
- ^ Wright 2016, p. 22.
- ^ a b c Wright 2016, p. 23.
- ^ a b Wright 2016, p. 24.
- ^ 宮永 2016, p. 27.
- 1 クイーン・エリザベス (戦艦)とは
- 2 クイーン・エリザベス (戦艦)の概要
- 3 参考文献
- 4 関連項目
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