8590系の大井町線転用とそれに伴う中間車廃車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 10:21 UTC 版)
「東急8090系電車」の記事における「8590系の大井町線転用とそれに伴う中間車廃車」の解説
東横線への5050系投入により、2005年(平成17年)8月に8691Fが長津田車両工場に入場して大井町線向けに転用改造され、5両編成 (M2c-M1-T-M2-M1c) となった。そして8003Fの代替として同年11月24日に大井町線で運行を開始した。Mc車は補助電源装置である静止形インバータ (SIV) 設置のためHS-20G型空気圧縮機 (CP) を撤去し、代わりにM2車にHB-2000型CPを搭載した。また、パンタグラフも廃車された8000系8003Fで使用していたものシングルアーム式のものに交換した。この転用改造で余剰となった3両(サハ8391・デハ8291・デハ8191)は保留車となった。 2006年(平成18年)にはさらなる東横線への5050系投入により、8692Fと8693Fは8691Fと同様の改造と5両編成化を行って大井町線に転属したほか、8694Fと8695Fは10両編成として田園都市線に転属した。これにより、2005年度発生分と合わせて5両が余剰車となり、このうち4両が2007年3月26日付けで8090系初の廃車となった。 8692Fは2006年3月に長津田車両工場に入場し、同年3月27日に大井町線で営業運転を開始し、同年3月18日に実施されたダイヤ改正による運用増に対応した。その後、同年10月にシングルアーム式パンタグラフに交換された。 8693Fは2006年6月29日に長津田車両工場へ回送し、同年8月11日の昼間に梶が谷駅 - 中央林間駅間で試運転を実施し、同年8月14日から大井町線で営業運転を開始した 。その後、同年11月にシングルアーム式パンタグラフに交換された。 8694Fは2006年8月1日に長津田検車区経由で鷺沼へ回送した。同月下旬には長津田へ回送し、田園都市線向けの転用改造を施工した上で同年8月28日にデハ8195とデハ8295を組み込んで10両編成とし、同年10月31日から田園都市線・半蔵門線で運行を開始した。 8695Fは2006年7月31日に長津田へ回送した後、同年8月9日にデハ8199・デハ8299を組み込み10両編成とした。組み込んだ車両は同年7月末に車両点検を実施した。田園都市線向けの転用改造を施工した上で田園都市線に再復帰し、同年9月25日から運用を開始した。 田園都市線用の8694F・8695Fとも自動放送装置を備えている。また方向幕を2007年(平成19年)4月5日のダイヤ改正時に準急対応のものへ交換した。 2014年(平成26年)9月にはスカートが取り付けられた。 余剰車は元8691Fのサハ8391・デハ8291・デハ8191、元8692Fのサハ8393、元8693Fのサハ8395の5両であり、これらは長津田検車区の片隅にまとめて留置されたが、デハ8291・サハ8391・サハ8393・サハ8395の4両は2007年3月26日付けで、デハ8191は2008年6月9日付けで廃車除籍(解体)された。
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