10の化身
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/07 00:42 UTC 版)
『ウルスラグナ祭儀書』によれば、ウルスラグナはアワタールという変身に長け、10種の姿をとってゾロアスターの前に現れたとされる。 それによりウルスラグナは変身して戦うといわれ、特に力強いイノシシの姿をとって戦場でミスラを先導する姿は、宗教画などに好んで描かれた。 また、大鴉の時は霊力に優れ、この羽根を持てば災難除けの呪いになった。この羽根を身体に擦り付けると、悪い呪いを術者に跳ね返す事が出来るといわれる。 強い風 黄金の角を持つ雄牛 黄金の飾りをつけた白馬 鋭い爪と長い毛を持つ俊足の駱駝 鋭い牙をした野猪 十五歳の輝かしい若者 大鴉 美しい野生の雄羊 鋭い角を持つ雄鹿 黄金の刃のある剣を持つ人間 これはヴィシュヌの10のアヴァターラに対応するという説がある。両者の変化する動物には猪を除いて共通するものが無いが、ゾロアスター教では善悪二元論によって善い動物・悪い動物が規定されていることと、ウルスラグナの成立にオリエント文化の影響があったことなどが背景として考えられる。
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