ドーマント方式
【英】dormant mode
ドーマント方式とは、データ通信方式の一種で、データの送受信が行われていないときや電波状態の悪いときに通信を休止状態にすることができる方式のことである。
ドーマント方式では、データのやり取りが行われていないときに通信を止めるが、その際ネットワーク接続は維持した状態を保っている。休止状態ではデータの受信を行うことができないが、こちらからリクエストを発すればすぐに通信を再開させることができる。再度ダイヤルアップを行わずにすみ、しかも無駄に通信回線を占有しないので、通信の効率化を図ることができる。
ドーマント方式は、社団法人電波産業会(ARIB)によって「ARIB STD-T78」として標準化された。2003年には、NTTドコモが提供を開始したPHSの高速データ通信サービス「@FreeD」で採用された。なお、ドーマント(Dormant)は元々「眠っている」「活動休止中の」などといった意味である。
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