【電子航空券】(でんしこうくうけん)
航空券の一種で、券面に記載される内容をデジタルデータ化し、紙の航空券を発行しないもの。
「eチケット」とも呼ばれ、日本では「チケットレスサービス」とも呼ばれる。
現在では国際航空運送協会(IATA)加盟の全航空会社で使用が義務付けられている。
顧客からの注文は電話やインターネットで受け付け、その注文内容は航空会社の社内データベースに記録される。
顧客には有価証券でない確認用書類が発行され、フライト当日、これを持参してチェックインを行う。
本人確認や運賃・料金の支払いなどが滞りなく済めば、その時点でカウンターから搭乗券が引き渡される。
運賃・料金の支払いは予約時にインターネット上で行われる場合も、チェックインに際して請求される場合もある。
顧客にとっては、航空券を購入するために旅行会社や航空会社へ出向く必要がなくなり、紛失・盗難の危険も回避できる。
一方、発行者の企業側には有価証券である航空券を発行・保管する必要がなくなるため、コスト節減にも繋がる。
電子航空券のトラブル
このように利便性の高い電子航空券であるが、トラブルもないわけではない。
契約がインターネット上で行われる性質上、従来よりも詐欺を行う余地が大きいという指摘もある。
例えば、電子航空券の確認書類を持っていたにも関わらず、当日のチェックインで契約未成立として搭乗を拒否された例がある。
委託販売を行っていた旅行会社が(経営破綻に伴う債務整理のため)顧客に無断で電子航空券を払い戻し、契約を解除していたのである。
電子航空券
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/13 23:48 UTC 版)
電子航空券(でんしこうくうけん)は、航空券の形態の1つで、ウェブサイトまたは電話による旅客機の座席予約を電子的に記録したものである。航空券としてeチケットと呼ぶ場合は電子航空券のことを指す。日本ではチケットレスサービスと呼ぶこともある。電子航空券によって従来使用していた紙の航空券から急速に置き換わっており(普及率は10年間でほぼ0%からほぼ100%になった)、IATA加盟航空会社には2008年6月1日から電子航空券の利用が義務づけられている。
- ^ 第1種のゴーイング営業停止、搭乗拒否が再発 eチケット控え所持も、卸売会社がリファンドで、日刊旅行通信、2008年2月24日閲覧。
- 1 電子航空券とは
- 2 電子航空券の概要
- 3 脚注
電子航空券と同じ種類の言葉
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