雙面とは? わかりやすく解説

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ふた‐おもて【双面】

読み方:ふたおもて

浄瑠璃・歌舞伎舞踊趣向の一。二人人物が全く同じ姿形現れ周囲惑わし最後に一方亡霊変化(へんげ)の正体現すもの。


ふたおもて【双面】

読み方:ふたおもて

歌舞伎舞踊常磐津(ときわず)。本名題両顔月姿絵(ふたおもてつきのすがたえ)」。別名題双面水照月(ふたおもてみずにてるつき)」。木村円夫作詞、岸沢九作曲寛政10年(1798)江戸森田座初演俗称法界坊」。


双面

作者円地文子

収載図書日本幻想文学集成 26 円地文子 草子
出版社国書刊行会
刊行年月1994.6


双面

読み方:フタオモテ(futaomote)

初演 宝暦12.2(江戸・中村座)


双面

読み方:ソウメン(soumen)

作者 高橋たか子

初出 昭和47年

ジャンル 小説


双面

読み方:フタオモテ(futaomote)

作者 円地文子

初出 昭和34年

ジャンル 小説


隅田川続俤

(雙面 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/26 04:59 UTC 版)

隅田川続俤』(すみだがわごにちのおもかげ、墨田川続俤とも[1])とは、歌舞伎の演目で隅田川物のひとつ。四幕七場、奈河七五三助作。天明4年(1784年)5月、大坂角の芝居(藤川菊松座)初演。通称『法界坊』(ほうかいぼう)。また大切の所作事『双面水照月』(ふたおもてみずにてるつき)は独立した舞踊としても上演されることがあり、その際には『双面』(ふたおもて)または『葱売』(しのぶうり)と通称される。


注釈

  1. ^ 現行では甚平ではなく軍助となっている。軍助は初演の時の設定では甚平の兄で、舞台には出てこない人物だった。
  2. ^ ただしこのおさくと甚三の件り(二幕目・洲崎の場、三幕目・甚三内の場)は現在ほとんど上演されない。
  3. ^ 現行では要助とお組を助け、法界坊を殺すのは甚三になっている。
  4. ^ 現行ではこの場に甚三は登場せず、かわりに怨霊を押し返す押戻が出るが、これも無いことが多い。
  5. ^ 安永4年(1775年)春、江戸中村座初演。この大日坊というのはかの悪七兵衛景清のおじという設定で、他にも景清の妻の阿古屋が芸者お松という名で出てくるなど、実は何々という形で主要な登場人物を鎌倉時代の人物に当てはめていた。これは定例の春の曽我物の芝居として、内容を曽我に関連づけるための手法であった。
  6. ^ 法界坊の名は近松門左衛門の『雙生隅田川』(享保5年(1720年)8月、大坂竹本座初演)をはじめとして、幾つかの先行作に登場する。
  7. ^ 大坂の團蔵初演の時にもこの所作事の外題は『垣衣恋写絵』だったが、この時は常磐津ではなく初代鈴木万里による長唄系の唄浄瑠璃で演じられた(ただし伊原敏郎著『歌舞伎年表』は宮薗節の宮古路世里太夫と宮古路嶋太夫の出演とする)。のちに團蔵は天明8年(1788年)春の江戸森田座で法界坊を演じたが、その時にこの所作事の外題を『両面月姿絵』(ふたおもてつきのすがたえ)と改め、曲も常磐津にした。更に寛政10年(1798年)9月にも團蔵は森田座で法界坊を演じているが、現行で使われる『双面』の曲は、この寛政10年に演じられた常磐津浄瑠璃『両面月姿絵』に拠っており、さらにそれをところどころカットしたものを用いている。この寛政10年の曲と初演時の曲とでは、歌詞や構成にかなり相違が見られる。
  8. ^ 『二月の古典劇考察〔昭和三年二月本郷座所演〕』(近藤忠義―『演芸画報』昭和3・3)ならびに『双面』(今谷久平―『演芸画報』昭和15・11)より。今谷久平はこの演出について、「もし先の段四郎の型とすれば、大阪型でありましょう」とも述べている。「先の段四郎」とは初代市川猿之助(二代目市川段四郎)のこと。

出典

  1. ^ 歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典『墨田川続俤』 - コトバンク


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