関連会社大北工業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/17 15:29 UTC 版)
白山水力が出資していた会社に大北工業株式会社がある。同社は1929年(昭和4年)10月13日石川県金沢市に資本金30万円で設立。鳥越発電所の余剰電力を活用して炭化カルシウム(カーバイド)を製造するべく起業された会社で、白山水力と大阪財界が出資している。カーバイド工場は町の誘致により金沢郊外の石川郡野々市町(現・野々市市)に建設。白山水力では工場まで送電線を新設して翌1930年7月より送電を開始した。操業開始後、1932年(昭和7年)からはカーバイドに加えフェロアロイの一種フェロシリコンの製造も始めた。 白山水力と矢作水力の合併後も矢作水力が大北工業の株式を保有したままであったが、1939年(昭和14年)9月矢作水力子会社の昭和曹達が株式を譲り受けた。1944年(昭和19年)には昭和曹達が東亞合成化学工業(現・東亞合成)に合併したため同社系列となる。戦後1960年(昭和35年)からは、同業でフェロシリコンを製造する東化工株式会社(現・日本重化学工業)の傘下に入るが、1965年(昭和40年)12月に工場を閉鎖した。会社自体も翌1966年(昭和41年)3月東化工に合併されている。
※この「関連会社大北工業」の解説は、「白山水力」の解説の一部です。
「関連会社大北工業」を含む「白山水力」の記事については、「白山水力」の概要を参照ください。
- 関連会社大北工業のページへのリンク