閘門操作所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 00:19 UTC 版)
閘門と放水路に挟まれた中洲敷地にある閘門の操作所。操作所の建物は閘門と同時に建設されたもので、建物の特徴としては、切妻造りの屋根に着色した瓦を葺き、妻には装飾として破風板・ガラリを設置、壁はドイツ壁、洗い出し壁を用いるなど、洒落た外観となっている。また夜間の操作のほか治水目的で24時間体制の管理をするため、操作員が寝泊りできるよう8畳の和室や台所があり、当時はまだ一般家庭では普及していない内風呂が設置されていた。しかしこの建物も老朽化が進んでいたため、2008年(平成20年)7月より原形復元修理を行ない、2010年(平成22年)に当時の姿に再建された。 操作室内は閘門並びに運河が見渡せるよう三方が木枠のガラス窓になっており、壁に据え付けの現在使用している操作盤の他に、室内ほぼ中央前部に当時の操作盤が設置保存されている。芝浦製作所(現 東芝)製の黒く重厚な操作盤のパネルは大理石を使用し、メーターの目盛が尺貫法で表示されているのが大きな特徴である。
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