部活の創設
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「フレデリック・ウィリアム・ストレンジ」の記事における「部活の創設」の解説
ストレンジは今日、日本全国の学校で定着している部活動を開祖した人物として知られている。アメリカ人教師ホーレス・ウィルソンによって日本にもたらされたベースボールというスポーツは当時の学生の間でも人気を博し、ストレンジの勤める東京英語学校の隣にあった開成学校などでは定期的に試合が開催されていた。クリケットの名手でもあったストレンジはこのスポーツに大変興味を示し、第一高等中学校に改編された1886年4月に学生有志を集めて法学部ベースボール会と工部大学校ベースボール会を創設した。同年7月には東京大学にて心身を鍛錬し、相互の親睦を図ることを目的とした運動会を組織し、同会を頂点として競技毎の各部を傘下とした組織構造を作り上げた。これを契機として他の学校でも体育会や校友会といった名称で同様の組織が設立されるに至った。『東京大学百年史』ではストレンジのこうした活動について「英国流のスポーツ、特にボートと陸上競技の指導にあたり、帝国大学運動会の創立に貢献した功に報いるため、明治二十年九月二十九日、金百円を報酬として贈った」と記されている。また、菊池は自身のスピーチの中でストレンジについて「大学の運動会の成立に最も力を尽くした男」と評価している。
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