近代の超克
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「近代の超克」(きんだいのちょうこく)は、太平洋戦争中の大日本帝国で反資本主義・反民主主義・反法治国家・人治国家・文化国家(Kulturstaat)などを主張した文化的シンポジウム。文芸誌『文學界』(1942年(昭和17年)9月および10月号)の特集記事で、学者や評論家などの13名により掲載された。
注釈
- ^ 「かねてから計畫立案中であつた、中堅文化人十數名を招請しての「知的協力會議」は、六月初めに諸家の提出論文、乃至覺書執筆を乞ひ、そのプリントを全出席者に配布して檢討の上、七月下旬折柄の猛暑の中を、二日八時間に亙つて座談會を催し、目下各自その速記録を訂正加筆中であるが、その全文は本誌十月號の全誌面を費して掲載される筈である。我々の意圖する所は、單に文化各部門の交流といふ名目論に止らず、今の時代に生きる知識人として、その専門、立場、思想的經歷を門はず、一つの共通の理念を目指すものがあるのを感じて、今それを假に「近代の超克」と題し、この觀點の下に現代文化の本質を各方面から檢討しようといふのであつた。招請した人が、關西在住者三氏も含めて、一人殘らず贊成出席されたことは、以て如何にこの題目と企てとが時宜に適つたものであるかを證するものとして、心强く思つたのである。」河上徹太郎『文學界』1942年9月號後記
- ^ 会議の時点での『文學界』同人は、靑野季吉、阿部知二、井伏鱒二、上田廣、龜井勝一郎、河上徹太郎、川端康成、岸田國士、小林秀雄、今日出海、佐藤信衞、島木健作、芹澤光治良、武田麟太郎、中島健藏、中村光夫、中山義秀、林房雄、火野葦平、深田久彌、藤澤桓夫、舟橋聖一、堀辰雄、眞船豐、三木淸、三好達治、村山知義、森山啓、横光利一の29名。
出典
- 1 近代の超克とは
- 2 近代の超克の概要
- 3 参考文献
- 近代の超克のページへのリンク