辻占菓子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/15 19:59 UTC 版)
占いの紙が入った辻占菓子には、辻占煎餅、辻占昆布、辻占豆、辻占かりん糖などがあった。こうした占い付き菓子は、飲酒や娯楽、夜の街と関係が深く、19世紀半ばに書かれた『守貞謾稿』や同時代の為永春水の『春の若草』に、宴会や吉原の妓楼で辻占菓子を楽しむ描写が登場する。明治・大正期には、辻占売りと呼ばれる行商人が花街などで辻占菓子を売り歩き、昭和に入っても料亭やカフェなどで辻占菓子は酒の合間の娯楽的な菓子として流通した。京都の京阪伏見稲荷駅周辺では、年間を通じて辻占煎餅を販売している店が現存する。
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