軍服 (イギリス)とは? わかりやすく解説

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軍服 (イギリス)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/02 09:07 UTC 版)

イギリスの軍服(イギリスのぐんぷく)は、イギリス軍軍人により着用される衣類であり、主に軍、海兵隊及び陸軍連隊の制服を指す。本項では陸軍に制服が導入された王制復古以降現在に至るまでの、イギリスの軍服の特徴と変遷及びイギリスが各国の軍服に或はイギリスの軍隊が服飾の分野に与えた影響について述べる。


  1. ^ 風除けのためダブルボタンで襟はステン・カラー、馬に乗る際邪魔にならないように前裾が短くカットされた上着。後部分は長く、左右に分かれるように切り込みが入っている。フロックコート (Frock coat) と混同されることも多いが別物である。フロックコートと区別するためにテールコート (Tailcoat) と呼ばれるようになった。その後、背広型の襟が一般的となり、シングルボタンで黒のものが現在の男性用最上級正装とされる燕尾服(Evening Tailcoat)となる)
  2. ^ 二人のプリンス(Prince:公爵又は皇太子)アルバートは混同されることがあり、「アルバート公の時代」のアルバート公がどちらを指すか明確ではない。「プリンス・アルバート・コート」等の名前は夫であるアルバート公から付けられたものだが、服飾の分野に於ける功績は息子のアルバート・エドワード皇太子の方が大きいとされている。紳士服業界の重鎮でエリザベス2世女王付きのデザイナーでもあったハーディ・エイミス卿は著書でアルバート・エドワード皇太子の服飾分野に於ける功績を讃える一方、王配のアルバート公に対してはその功績を認めていない。
  3. ^ プロイセン軍のフロックコートは、プロイセン軍を象徴する色である紺青色(プルシアンブルー)であり、19世紀初頭から男性用の服は地味な色彩のものが好まれていたため、イギリスにも広まった。その後更に濃い色調になり、濃紺や黒のものが正装となった。18世紀中頃にはフリードリヒ2世フロックコートの原型とも言えるプルシアンブルーのコートを着用していることが確認されている。
  4. ^ 正装と戦闘服装の軍服が別のものになったのは19世紀末である。19世紀中頃までは装具を変えることにより、同じ軍服を正装或いは戦闘服として着用していた。但し、将校が平常勤務時等に着用する略装用の服はそれ以前から使用されていた。
  5. ^ 濃紺のダブルブレストタイプがイギリス海軍から、明るい色のシングルブレストタイプがイギリスの民間から発祥したとされている。
  6. ^ W Y Carman; Richard Simkin (1985). Richard Simkin's Uniforms of the British Army : Infantry, Royal Artillery, Royal Engineers and other corps. Exeter, England: Webb & Bower. pp. p53. ISBN 978-0-86350-031-2 
  7. ^ a b c Bearskin/背の高い熊皮帽。
  8. ^ 馬の鬣で作られた、スパイク先端に付けられた房飾り。
  9. ^ 第6近衛竜騎兵連隊とロイヤルスコッチグレイ連隊が他の連隊と共に統合され、ロイヤルスコッチ・ドラゴンガーズとなった。
  10. ^ a b 英:Busby 背の低い熊皮帽。当時世界各国で、主に軽騎兵が使用していた。
  11. ^ 軽騎兵や砲兵用のものより小型だった。
  12. ^ a b c 上田信 2017, p. 47.
  13. ^ ダーマン 1998, p. 96.
  14. ^ ダーマン 1998, p. 99.
  15. ^ ダーマン 1998, p. 97.
  16. ^ ダーマン 1998, p. 104.
  17. ^ 上田信 2017, p. 52.
  18. ^ 上田信 2017, p. 49.
  19. ^ ダーマン 1998, p. 100.
  20. ^ a b ダーマン 1998, p. 109.


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