警察における藩閥
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 03:24 UTC 版)
日本の警察の要職は薩摩閥が握っていた。1874年(明治7年)から1901年(明治34年)までの警視長、大警視、警視総監は14人存在するが、その内訳は、薩摩藩出身が12人、土佐藩出身が2人であり、藩閥が独占していた。陸軍が憲兵制度を創設した一因は、警視庁の薩摩閥勢力を牽制するためであったとされる。ただし、憲兵を設立する際に警視庁は憲兵部を設置して、西南戦争に動員された警察官(警視隊)を憲兵に転出させるなど、警察官から憲兵への転出人事を行っていた。そのため、陸軍の憲兵にも西南戦争で警視隊として戦った薩摩藩出身者が多く流入することになった。 明治期の歴代警視総監 川路利良(薩摩藩) 大山巌(薩摩藩) 樺山資紀(薩摩藩) 大迫貞清(薩摩藩) 三島通庸(薩摩藩) 折田平内(薩摩藩) 田中光顕(土佐藩) 園田安賢(薩摩藩) 山田為暄(薩摩藩) 園田安賢(薩摩藩) 西山志澄(土佐藩) 大浦兼武(薩摩藩) 安楽兼道(薩摩藩) 大浦兼武(薩摩藩) 安立綱之(薩摩藩) 関清英(佐賀藩) 安楽兼道(薩摩藩) 亀井英三郎(熊本藩) 安楽兼道(薩摩藩) 川上親晴(薩摩藩) 安楽兼道(薩摩藩)
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