解読・解釈
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/21 15:41 UTC 版)
奈良文化財研究所史料研究室にて赤外線による文字読み取り調査が始まると、今まで解読できなかった木簡も順次調査された。この木簡についても2016年8月に解読に成功し、清道の氏にあたる部分が「破斯」である事が判明した。「破斯」という文字は、ペルシャを意味する「波斯」と同音であり、同様の意味を持つと判断された。ペルシャ人を示す文字が出土品で確認されたのは、日本国内では初めてである。 このことは2016年10月5日に奈良文化財研究所から発表された。名前は「破斯清通」、読みは「はしのきよみち」とされている。この発表を受け、各メディアは「平城京でペルシャ人の官吏が働いていた」といった趣旨の報道を行った。 破斯清道は員外大属(いんがいだいさかん)という職であるが、「大属」は大学寮の四等事務官にあたる下級官吏であり(四等官#日本の四等官制参照)、「員外」とは定員外で任じられたこと(員外官)・特別職であることを意味する。これについて渡辺晃宏(奈良文化財研究所)は、外国人の学問と知識を生かすための特別枠で任命された可能性を指摘している。しかし、宿直も務めていることから、勤務形態は他の役人と同様であったと考えられている。
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