木簡とは? わかりやすく解説

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もく‐かん【木簡】

読み方:もくかん

もっかん(木簡)


もっ‐かん〔モク‐〕【木簡】

読み方:もっかん

文字などを書き記した木の古代中国では戦国時代から魏(ぎ)・晋(しん)まで用いられ日本でも飛鳥時代以降紙と並んで使用された。平城京などの宮跡をはじめ全国各地発見されており、内容役所間の連絡文書記録、税物につけた荷札など種々のものがある。古代史文化史上の貴重な史料。→竹簡(ちっかん)


木簡 (もっかん)


木簡

読み方:モッカンmokkan

細長い板片に墨書した記録類


木簡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/30 23:35 UTC 版)

木簡(もっかん)とは、主に古代の東アジアで文字を書くために使われた、短冊状の細長い木の板である。の普及により廃れたが、完全に存在を消したわけではなく、荷札などには長く用いられた。竹片に書かれた竹簡と木簡を合わせて、簡牘と呼ぶ。


  1. ^ 鬼頭 2004, pp. 8–9.
  2. ^ 和田 2010, pp. 12–13.
  3. ^ 大庭 1998, pp. 15–16.
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  5. ^ 大庭 2020, pp. 16–19.
  6. ^ 大庭 2020, p. 27.
  7. ^ 鬼頭清明「木簡と古代史」12頁。
  8. ^ 大庭 1998, p. 26.
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  12. ^ 市 2012, p. 8.
  13. ^ 阿辻哲次、漢字の歴史、1989。
  14. ^ 大庭 1998, p. 27.
  15. ^ 大庭 1998, p. 22.
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  20. ^ 大庭 1998, pp. 34–35.
  21. ^ 鬼頭 1996, p. 10.
  22. ^ 奈良文化財研究所 2020, p. 30.
  23. ^ 奈良文化財研究所 2020, p. 32.
  24. ^ 栄原永遠男「三重・柚井遺跡」、同「秋田・払田柵跡」。払田柵跡では1970年にも1点が見つかった。鬼頭清明「木簡と古代史」には払田柵跡で1930年に3点見つかったとある。和田萃「木簡は語る」には1980年代になって柚井遺跡から1点、払田柵で2点が戦前に発見されていたことが1980年代になって判明したとあるが、採らない。
  25. ^ 考古学者田中琢は小雪がちらつくなか平城宮跡で8世紀のゴミため用の穴を掘って、出土品をバケツのなかで洗っていた時に泥水の中から木片に書いた文字が浮かんだのを見つけた(田中 & 佐原 1993, p. 54)。
  26. ^ 和田萃「木簡は語る」4頁。長屋王家木簡に限ると約3万5千点である(同3頁)。
  27. ^ 和田 2010, p. 2.
  28. ^ 出土地は秋田県から宮崎県におよんでいる。前掲田中(1995) 54ページ
  29. ^ 市 2012, p. 4.
  30. ^ 市 2012, pp. 4, 8.
  31. ^ 鬼頭 2004, pp. 32–33.
  32. ^ 市 2012, p. 9.
  33. ^ 池田 1996, p. 28.
  34. ^ 鬼頭 1996, p. 9.
  35. ^ 池田 1996, pp. 30–31.
  36. ^ 奈良文化財研究所 2020, p. 11.
  37. ^ 舘野 1998, pp. 324–325.
  38. ^ 市 2012, pp. 10–11.
  39. ^ 山本 2013.
  40. ^ 鶴見 1998, p. 306.
  41. ^ 鶴見 1998, p. 307.
  42. ^ 舘野 1998, p. 324.
  43. ^ 鐘江 1998, pp. 289–291.
  44. ^ 鐘江 1998, pp. 290–293.
  45. ^ 鐘江 1998, pp. 292.
  46. ^ 奈良文化財研究所 2006, pp. 5, 44.
  47. ^ a b 奈良文化財研究所 2006, p. 5.
  48. ^ 奈良文化財研究所 2020, p. 20.
  49. ^ 山本崇「近年の木簡調査研究動向」。
  50. ^ 田中 & 佐原 1993, p. 54.
  51. ^ 市 2012, p. 46.
  52. ^ 中世木簡の中でも質・料と共に豊富な出土事例として、室町時代草戸千軒町遺跡広島県)があり、約4千点にもなり、正式報告書『草戸千軒 木簡一』(1982年)も発刊されている。
  53. ^ 徳島県徳島市の観音寺遺跡で、昭和30年代に徳島市立国府小学校で使っていたプールの命札が出土した。(和田 2010, pp. 14–15、市 2012, pp. 4)
  54. ^ a b 橋本 2013, p. 22.
  55. ^ 市 2012, pp. 40–45.
  56. ^ 李 2010, pp. 133–134.
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  58. ^ 神田 & 田中 1965.
  59. ^ 西林 1994.
  60. ^ 李 2010, p. 148.
  61. ^ 李 2010, pp. 139–141.
  62. ^ 大庭 2020, p. 22.
  63. ^ 大庭 2020, p. 20-21.
  64. ^ a b 大庭 2020, p. 21.


「木簡」の続きの解説一覧

木簡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/01 14:33 UTC 版)

古志田東遺跡」の記事における「木簡」の解説

木簡は61点が確認されている。 1号木簡 - 題箋軸と称する形態のもので、「有宗」「案文」とある。「有宗」は人名。「案文」は文書控えの意である。 2号木簡 - 「田人廿九人 九人二十人」「又卅九人 女卅一人八人」とある。「田人」は農民の意で、多数農民徴発して農業営んでいたことがわかる。墨書の上半では29人のうち20人、下半では39人のうち31人が女性であったことがわかる。 3号木簡 - 「二百五十八人 丁二百(以下欠) 小廿人」とある。「丁」「小」は年齢区分意味し「小」は4歳から16歳を指す。 12号木簡 - 「狄帯建一斛」とある。「斛」は「石(こく)」に同じ。「狄」は蝦夷の意だが、「狄帯建」は蝦夷からの貢納物のではなく、稲の品種名推定されている。 13号木簡 - 「(上部欠)船津十人」とある。この木簡は東船着場跡から出土したもので、「船津」は船着場、「運」は船荷揚げ降ろし担った労働者を指す。 以上の木簡から、屋敷の主多数労働者使い大規模農業や船による交易営んでいたことがわかる。

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木簡(もっかん)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/18 17:24 UTC 版)

彩雲国物語の用語」の記事における「木簡(もっかん)」の解説

手形受験票など身分証明するもの。通行手形の裏には身元証明するものが記載される地元役所事務的に出す一筆では関塞通過それなりに時間がかかるが、直紋など信用性の高いものなら専用窓口迅速に対応される。

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木簡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/16 08:42 UTC 版)

新安沈船」の記事における「木簡」の解説

荷物とともに権利者の名前や中身記録した木簡も多数発見された。荷札の木簡で最多のものは「東福寺公用公物)」と、「綱司私」の木簡である。東福寺日本の仏教寺院であり、東福寺がこの船を送ったことを示している。綱司は船長(綱首)のことであり、東福寺から輸送請負った船長私的な貿易品積んでいたことを示している。この他に、博多承天寺の釣寂庵や福岡筥崎宮などの寺社や、船員出資者思われる名前の木簡もある。東福寺1319年元応元年)に火災にあっており、筥崎宮1310年延慶3年)に火災にあっていることから、新安沈船復興資金調達する目的があったと推測される

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木簡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 07:39 UTC 版)

山田寺」の記事における「木簡」の解説

多くの木簡も出土したが、中には山田寺創建以前7世紀前半思われるものが出土し石川麻呂あるいはその一族屋敷跡山田寺建てられた事を示していると考えられるまた、宝蔵付近では経典賃借記録を示す木簡が出土し天平11年(739年)に石川年足納めた大般若経まつわるものと考えられる

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木簡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/21 15:41 UTC 版)

破斯清道」の記事における「木簡」の解説

破斯清道の名を記した木簡は、1966年昭和41年)に平城宮東南隅の「式部省関連地域」と呼ばれる遺構地域奈良県奈良市佐紀町)から出土した木簡のひとつである。

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木簡

出典:『Wiktionary』 (2018/07/06 00:29 UTC 版)

名詞

もっかん

  1. 細長いで、その上に書いて用いるもの。古代中国朝鮮日本用いた材料が竹なら竹簡という。

「木簡」の例文・使い方・用例・文例

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