裏界の住人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 14:25 UTC 版)
裏界の主要な住人であるエミュレイターの多くは肉体をもたない精神寄生体である。これはこの世界にプラーナが枯渇しており物質的な実体を保てないためである。エミュレイターと同じく古代神の眷属である「冥魔」たちとの違いは混沌の強い影響を受けていないことである。裏界はプラーナこそ枯渇しているが闇界や冥界のように「負のエネルギー」に満ちた世界ではない(冥魔たちはプラーナの代わりにこの「負のエネルギー」で存在を保っている)。 エミュレイターの多くはプラーナを欲している。彼らはプラーナがあればその存在を強固にでき裏界で強い影響力を持てるのだ。そのためにプラーナの豊富な「表の世界」にたびたび潜入する。エミュレイターたちは月匣といわれる結界を張ることで世界結界を潜り抜け「表の世界」に強引に潜入することができる(世界結界は強力な存在に対してより強く働くため、魔王よりも通常の侵魔の方がはるかに表の世界に侵入しやすい)。エミュレイターは表の世界でプラーナを得ることで侵魔はさらに強力になれる。ある程度までプラーナを得たエミュレイターは確固とした肉体を得る。さらにプラーナを得たエミュレイターは複数の肉体(つまり自分の分身)まで作ることができるようになる。 エミュレイターたちはそのプラーナを使って世界結界の常識を書き換えて「表の世界」を自分たちの都合の良い場所にすることもできる。しかし、「表の世界」にいるウィザードたちの活躍により、表の世界が一時的にエミュレイターによって常識が書き換えられたことはあっても、最終的にはエミュレイターは退けられ人間たちの都合の良い常識に戻されてしまっている。ただし、「第三天使の喇叭事件」「マジカルウォーフェア」などの大事件においては、エミュレイター勢力により世界結界が作り出す常識の一部に恒久的な変化を成すことに成功している(そもそもエミュレイターが表の世界に侵入できるようになったのも、「第三天使の喇叭事件」で世界結界がゆらぎ、エミュレイターの存在を世界の常識が完全否定できなくなったためである)。 なお、「エミュレイター」という言葉は、第八世界のウィザードたちは裏界に限らない「異世界からの侵略者」の総称として使用している。
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