船長に就任
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 08:25 UTC 版)
「バーソロミュー・ロバーツ」の記事における「船長に就任」の解説
ロバーツがデイヴィスの手下となって数週間後、僚船のキング・ジェームズ号が浸水したために放棄され、デイヴィスは乗員たちをローバー号に乗り移らせた。当時ポルトガル領であったプリンシペ島(Principe、現サントメ・プリンシペ)に到着した一味は、イギリス国旗を掲げて港に入るのを許可された。デイヴィスは島に数日滞在した後、総督を人質に取って身代金を得ようと企んだが、海賊から逃げ出した黒人がこの計画を総督に報告してしまった。翌日、総督を迎えるため島に上陸したデイヴィスだったが、総督が用意していた伏兵たちによって射殺された。 デイヴィスを失った一味は新たな船長を選出する必要に迫られた。デイヴィスの乗組員にはシンプソン、アシュトン、トマス・アンスティスらの「閣下」と呼ばれる幹部がおり、彼らのうち数人が候補に挙がっていた。それにも関わらず、ロバーツは乗組員たちの中でも有能さを発揮しており、閣下の1人デニスは演説によってロバーツを船長に推薦した。この演説は一味からの喝采を受け、こうして一味に加わってまだ6週間足らずのロバーツが船長に選ばれたのだった。 船長になったロバーツの最初の仕事は亡きデイヴィスの復讐だった。勇敢かつ好人物であったデイヴィスは乗組員たちから敬愛されていたため、皆がこれに賛成した。ウォルター・ケネディという荒くれの男を筆頭に30人が要塞攻略のために上陸し、要塞に火を放って大砲を海に打ち捨てた。さらに港で奪ったフランス船に砲を積み込んで街の家々を破壊し、碇泊していた2隻のポルトガル船に火を放った。 この攻撃の後、南へ進路を取った一味はオランダ船を掠奪した後で船は船長に返した。2日後、ロペス岬でイギリス船エキスペリメント号を拿捕し、乗組員を全員仲間に加えた後で船に火を付けた。アナボナへ進路を取った一味はそこで水や食料を補給し、東インド諸島とブラジルのどちらへ向かうかで投票を行った。結果はブラジルだった。
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