航空機への被害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 04:05 UTC 版)
地上に限らず、上空でも雨氷の付着被害が発生する。航空機に雨氷が付着すると、視界が悪くなったり、機体の重量や空気抵抗が増加したり、翼に付着して揚力を低下させたり、ジェットエンジンやプロペラに付着して出力を低下させたりして、航行に支障が生じることがある。その他の着氷も航行への支障の原因となるが、付着速度は雨氷がもっとも速く、氷が硬く取れにくいため、もっとも厄介な着氷とされる。現在では航空機の防氷システム(英語版)が普及しており、中型機ではおもに防氷ブーツ、大型機ではおもにヒーターや空圧を利用した機構により着氷を防止したり、氷を除去(除氷)したりしている。 なお、航空機においては地表では凍雨として観測されていても上空では着氷性の雨という場合があり、予報の際には凍雨を含めて考える必要がある。
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