臓器提供に関する議論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/19 05:59 UTC 版)
生命倫理学や医療現場ではこの無脳児の臓器を、臓器移植を必要とする乳児、幼児のための医療資源として用いてはどうかという議論が行われている。 日本では、名古屋大学医学部付属病院で、在胎36週、体重2,600グラムの無脳児(性別記載なし)が出生、家族から腎提供の承諾を得たうえで、腎臓を取り出し8歳の女児に移植した事例がある。このときのレシピエントは、拒絶反応で移植後61日目には再透析となり、77日目には全く移植腎が機能しなくなり、移植腎を摘出した。腎臓が上手く生着しなかった原因について、医師団は「ドナーとしての質が悪く、組織適合性も不良だったため」と総括した。
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