絵画の効用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 09:09 UTC 版)
『歴代名画記』の著者・張彦遠(9世紀)は、同書の巻一「叙画之源流」(「画の源流を述べる」)において、絵画の効用を次のように述べている。 夫れ画なるものは、教化を成し、人倫を助け、神変を窮め、幽微を測り、六籍と功を同じくし、四時と幷(なら)び運(めぐ)る。天然に発し、述作によるにあらず。 (大意)絵画というものは、人を正しい道に教え導き、世界の神秘を見通し、儒教の六つの古典と同じ功があり、四季とともにめぐるものである。自然に発するものであって、人の作為によるものではない。 このように、絵画には勧戒(勧善懲悪)の社会的効用があると考えられていた。
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