算術の定義不可能性とは? わかりやすく解説

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算術の定義不可能性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/28 14:33 UTC 版)

真の算術」の記事における「算術の定義不可能性」の解説

真の算術での中心的な結果は、アルフレト・タルスキ (1936) の定義不可能性定理である。この定理集合 Th( N {\displaystyle {\mathcal {N}}} ) が算術的に定義可能でない述べる。これは一階算術シグネチャに以下のような万能論理式」 φ ( x ) {\displaystyle \varphi (x)} が存在しないという意味である: このシグネチャにおける任意の文 θ {\displaystyle \theta } に対して、 N ⊨ θ {\displaystyle {\mathcal {N}}\models \theta \qquad } if and only if N ⊨ φ ( # ( θ ) _ ) . {\displaystyle {\mathcal {N}}\models \varphi ({\underline {\#(\theta )}}).} ここで # ( θ ) _ {\displaystyle {\underline {\#(\theta )}}} は文 θ {\displaystyle \theta } の正規ゲーデル数数字である。 ポストの定理は定義不可能性定理のよりシャープバージョンであり、算術的階層使って Th( N {\displaystyle {\mathcal {N}}} ) の定義可能性チューリング次数の間の関係を示す。自然数 n ごとに、算術的階層における Σ n 0 {\displaystyle \Sigma _{n}^{0}} 以下の文のみからなる Th( N {\displaystyle {\mathcal {N}}} ) の部分集合Thn( N {\displaystyle {\mathcal {N}}} ) とする。ポストの定理によって、n ごとに、Thn( N {\displaystyle {\mathcal {N}}} ) は算術的に定義可能であるが、 Σ n 0 {\displaystyle \Sigma _{n}^{0}} より複雑性が高い論理式によってのみ可能であることが示される。したがって単一論理式Th( N {\displaystyle {\mathcal {N}}} ) を定義することはできないなぜならば Th ( N ) = ⋃ n ∈ N Th n ( N ) {\displaystyle {\mbox{Th}}({\mathcal {N}})=\bigcup _{n\in \mathbb {N} }{\mbox{Th}}_{n}({\mathcal {N}})} だが、いかなる単一論理式任意の大きな n に対して Thn( N {\displaystyle {\mathcal {N}}} ) を定義できないからである。

※この「算術の定義不可能性」の解説は、「真の算術」の解説の一部です。
「算術の定義不可能性」を含む「真の算術」の記事については、「真の算術」の概要を参照ください。

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