第8番 変ニ長調 作品96
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「舟歌 (フォーレ)」の記事における「第8番 変ニ長調 作品96」の解説
アレグレット・モデラート 9/8拍子 1906年に作曲され(1908年説もある)、1908年にウージェル社より出版。初演は1906年1月12日(ネクトゥーは1907年としている)、国民音楽協会の演奏会でエドゥアール・リスレの独奏による。アルフレッド・ブリュノー夫人シュザンヌに献呈された。単一の楽想から構成され、力強く粗野に感じられるほどの終結法やヘミオラの効果が追求されるのは、この時期のフォーレの作品に共通した表現である。音階的パッセージを多用していることも特徴として挙げられる。ネクトゥーは、「オペラ『ペネロープ』(1912年完成)と同時期に制作されたことから、第8番の輝きに満ちた最後のフォルティッシモはユリース(オデュッセウス)の姿を思わせ」ると述べている。
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