第1番中間部について
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「威風堂々 (行進曲)」の記事における「第1番中間部について」の解説
威風堂々 威風堂々第1番中間部 この音声や映像がうまく視聴できない場合は、Help:音声・動画の再生をご覧ください。 希望と栄光の国 希望と栄光の国編曲版(クララ・バット歌唱) この音声や映像がうまく視聴できない場合は、Help:音声・動画の再生をご覧ください。 第1番を聴いた当時の王太子アルバート・エドワード(のちのエドワード7世)は、中間部を「歌詞を付けたら偉大な曲になるだろう」と、歌詞をつけるべきことをエルガーに示唆した。エルガーはこの提案を受けて、1902年のエドワード7世の戴冠式のための『戴冠式頌歌』の終結部「希望と栄光の国」にこの中間部の旋律を用いた(導入部「王が戴冠したまわんことを」("Crown the King")の最後にも使用している)。歌詞はイギリスの詩人アーサー・クリストファー・ベンソン(英語版)による。エドワード7世の虫垂炎により戴冠式が延期されたため、『戴冠式頌歌』の楽譜の刊行と初演が戴冠式の挙行と前後した。楽譜刊行時に世間の好評を得た終結部を版元が独立した曲にするようエルガーに提案し、エルガーが別の曲として書き直し、ベンソンに新たに歌詞をつけさせたものが『希望と栄光の国』である。 現在のイギリスにおいては、国威発揚的な愛国歌かつ第2国歌的な扱いを受け、BBCプロムスなどにおける演奏がBBCで放映される際には、歌曲の最初の部分においてエリザベス2世女王の映像が必ず流されることとなっている。また、『女王陛下万歳』は連合王国国歌として、それとは別のイングランドの独自の国歌の必要性が議論されるとき、イングランド国歌の候補にパリーの『エルサレム』などともに必ず挙げられる曲である。
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