第1楽章 Allegro brillante
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/12 15:52 UTC 版)
「ピアノソナタ第3番 (シューマン)」の記事における「第1楽章 Allegro brillante」の解説
ヘ短調、4分の4拍子。管弦楽を思わせる全曲を貫く付点リズムの下降音型(C-B-A♭-G-F)のモティーフで開始され、同じくピアノソロを思わせる分散和音による華やかなパッセージが続く。これらの2つの要素が、第1楽章のみならず、全曲を通して使用される。この楽章では第1主題が分散和音の伴奏を持つ下降音型、分散和音を基にした展開から和声的な付点リズムの第2主題が続く。コデッタに上昇音形が登場し、これも重要なモティーフとなる。展開部はこれらの要素が複雑に絡み合い、再現部となる。コーダも長大なものである。なお、1853年の改訂の際に、出版社の意向で華麗に聞こえるように書いた初版から、一部音型や音の変更を行った(77-85小節および98-106小節目の上昇アルペッジョを和音の付点リズムに変更)。
※この「第1楽章 Allegro brillante」の解説は、「ピアノソナタ第3番 (シューマン)」の解説の一部です。
「第1楽章 Allegro brillante」を含む「ピアノソナタ第3番 (シューマン)」の記事については、「ピアノソナタ第3番 (シューマン)」の概要を参照ください。
- 第1楽章 Allegro brillanteのページへのリンク