第二次スコットランド独立戦争とは? わかりやすく解説

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第二次スコットランド独立戦争

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/02 02:43 UTC 版)

スコットランド独立戦争」の記事における「第二次スコットランド独立戦争」の解説

en:Second War of Scottish Independence」を参照 1329年スコットランド王ロバート1世死去し長男デイヴィッド2世はわずか5歳王位継承したロバート1世によって所領奪われていたベイリャル派の貴族たちは、1332年8月ジョン・ベイリャル長男エドワード・ベイリャル担いで反乱起こした。ベイリャル派貴族率い反乱軍イングランド王エドワード3世支援を受け、ダプリン・ムーアの戦い (Battle of Dupplin Moor) でスコットランド軍を破りエドワード・ベイリャルスコットランド王として戴冠したエドワード3世後押しスコットランド王についたエドワード・ベイリャルは、イングランド王臣従誓い南部諸州割譲した。この行為スコットランド王ロバート1世スコットランド人民に誓ったアーブロース宣言反す行為であり、これに怒ったジェームズ・ダグラスの弟アーチボルト・ダグラス (en) は同年12月反乱起こした。アーチボルト・ダグラスはアナン (Annan) でエドワード・ベイリャル破り敗れたエドワード・ベイリャルイングランドへ逃れた。しかし1333年アーチボルトはハリドン・ヒルの戦い (Battle of Halidon Hill) でイングランド王エドワード3世敗れて戦死した。これを見たデイヴィッド2世は、1334年王妃ジョーンとともにフランスへ逃れた。こうしてスコットランドは、デイヴィッド2世エドワード・ベイリャルという2人の王がいるにもかかわらず国内には王が不在という異常な事態となった国王不在スコットランドでは、デイヴィッド2世の甥ロバート・ステュアート摂政として王国を守ることになった1337年イングランドとフランスとの間で百年戦争勃発したフランス王フィリップ6世は、イングランド北から牽制する目的デイヴィッド2世スコットランド帰国後押しした1341年亡命先フランスから帰国したデイヴィッド2世フィリップ6世要請応えて1346年10月イングランド侵攻の軍を起こした。しかし、ネヴィルズ・クロスの戦い大敗しデイヴィッド2世イングランド軍に捕らえられた。デイヴィッド2世イングランド護送され捕囚として過ごすこととなり、国王不在スコットランドでは再びロバート・ステュアート摂政として王国を守ることになった。なお、デイヴィッド2世は、前イングランド王の娘で現国王の末妹ジョーンを妻に持ち自身イングランド王家血を引いているため、国王から厚遇されイングランドでの生活は比較的自由で快適なのだったという。 2人スコットランド王エドワード・ベイリャルデイヴィッド2世)を捕らえたエドワード3世は、イングランドへ亡命してきたエドワード・ベイリャルには年金引き替えスコットランド割譲を、敗北したデイヴィッド2世には以後スコットランド王位の承継イングランド王エドワード3世またはその嗣子に限るという約束取り付けさせようとしていた。スコットランド議会スコットランド王人質取ったこれらイングランド振る舞い激しく反発したイングランド大国フランス交戦中でスコットランド侵攻再開するまでの余力はなく、右往曲折の末1357年10月デイヴィッド2世釈放引き換え身代金10万マーク10年分割払い支払うことで合意したデイヴィッド2世釈放されスコットランドへ帰国した詳細は「ベリック条約 (1357年)」を参照

※この「第二次スコットランド独立戦争」の解説は、「スコットランド独立戦争」の解説の一部です。
「第二次スコットランド独立戦争」を含む「スコットランド独立戦争」の記事については、「スコットランド独立戦争」の概要を参照ください。

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