第三次ヨーク調査(1951年)
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「シーボーム・ラウントリー」の記事における「第三次ヨーク調査(1951年)」の解説
ラウントリーは、ヨークにおける3回目の調査を行ない、1951年に『Poverty and the Welfare State』(貧困と福祉国家)という表題をつけた報告を、調査の助手であったG・R・レイヴァース (G. R. Lavers) 海軍中佐と共作した。以前の調査が全数調査であったのに対し、今回は標本調査の手法が用いられた。 1950年代には、すでに絶対的貧困は、高齢者の一部など局所的に残存してはいたものの、もはや大きな問題ではなくなっており、拡大されてきた様々な福祉の提供によって、残存する貧困もやがては根絶されるものと考えられていた。貧困の克服は、1950年代の「ゆたかな社会 (affluent society)」の到来による経済成長によって、また、政府の完全雇用政策や、福祉国家の成功によって達成された。福祉国家の運営は、富裕層から貧困層への富の再分配を実現し、労働者階級の生活水準を引き上げたと考えられた。
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