祭壇Q
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/18 04:04 UTC 版)
(9.17.5.3.4 - A.D.776) 祭壇Qはコパン王朝史の復元に大きく貢献した。その祭壇は神殿16(建造物10L-16)の前に据えられており、西暦776年に第16代目の王ヤシュ・パサフがコパン王として自分の即位を正当化するために彫らせた直方体の記念碑である。上面の碑文には西暦426年に初代の王がコパン以外の地で即位し王権の儀仗を受け取り、翌年コパンへやってきて王朝を創始したと刻まれている。16代目の王ヤシュ・パサフ・チャン・ヨアートの時代に建造された祭壇Qでは、祭壇の4つの側面にそれぞれ4人ずつ 16 人の王が自分の名前を意味するマヤ文字の上に座する形で彫刻されている。祭壇の正面は初代の王キニチ・ヤシュ・クック・モがヤシュ・パサフ・チャン・ヨアートにバトンのようなものを手渡している構図となっており、即位に当たってヤシュ・パサフ・チャン・ヨアートがコパンの正統の王であることを主張している。
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