神聖帝国興隆記シリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 18:59 UTC 版)
主に二次元ドリーム文庫から出版されている竹内の代表作で、剣と魔法のファンタジー世界を舞台としている。シリーズ作品中でも「ハーレムキャッスル」は人気が高く、小説版はシリーズ4作目までが刊行され、キルタイムコミュニケーション発行のアダルトマンガ雑誌「メガミクライシス」でも外伝の漫画版が連載されていた。 この物語群に属する作品のうち、二次元ドリーム文庫のものは「ハーレムキャッスル」、「ハーレムパイレーツ」など、全て「ハーレム××」という風にタイトルが付けられている。そのため、「ハーレムシリーズ」とも称される。公式サイトでも「神聖帝国興隆記」が正式とされているが、より内容を正確に示す「ハーレム・シリーズ」と紹介されることが一般的である。ただ、二次元ドリーム文庫以外の作品では、二次元ドリームノベルズのレーベルから発行されている『黄金竜を従えた王国』や『ふたりの剣舞』などタイトルに「ハーレム」がついていない作品もわずかながら存在する。それでもこの物語群が「神聖帝国興隆記シリーズ」と呼ばれるのは竹内のデビュー作品であり、シリーズ通算第一作でもある『黄金竜を従えた王国』の下巻あとがきの記述に基づく。 シリーズ中では、同一の世界を舞台にしているが、主人公たちの活躍する時や場所が異なっているのが特徴。そのため、どの作品から読んでも楽しむことができる。ある作品で主人公を務めていた人物が別の作品で脇役として登場したり、またある作品が別の作品の後日談になっていたりすることがある。また、作品の発表順と時系列が一致するわけでもない。たとえば、「ハーレムパイレーツ」や「ハーレムパラディン」でエトルリア王国の第4王子として登場するリカルドの場合、「ハーレムクライシス」と同時期にクーデターを成功させ、「ハーレムシャドウ」ではエトルリア王国の国王として登場したりする。 また、主人公やヒロインの身内が他作品で主人公やヒロイン、あるいは脇役として登場する場合もある。例えば、ラルフィント王国を舞台とする「ハーレムエンゲージ」の主人公バージゼルとヒロインの1人オーフェンの息子ケーニアスは、その後日談に当たる「ハーレムウィザードアカデミー」では主人公を務め、さらに後日談の「ハーレムプリズナー」ではケーニアスの異母姉のネメシスがヒロインの1人として登場する。この他、ドモス王国の侵攻を受けたインフェルミナ王国を舞台とする「ハーレムクライシス」の後半で主人公アリオーンが祖国奪還を宣言する様子を、「ハーレムデスティニー」の前半で主人公ライラックが目の当たりにする場面がある。
※この「神聖帝国興隆記シリーズ」の解説は、「竹内けん」の解説の一部です。
「神聖帝国興隆記シリーズ」を含む「竹内けん」の記事については、「竹内けん」の概要を参照ください。
- 神聖帝国興隆記シリーズのページへのリンク