神社問題とは
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 20:03 UTC 版)
その議論は、神社は「非宗教」なのか「宗教」なのかである。特に、「宗教」であるならば、文部省が所管し、「非宗教」ならば、内務省が所管することになっており、それらの政策上の論争も含めて「神社問題」と呼んでいる。また、宗教団体を法の支配下に入れるため、政府が講じた政策に伴い生じたものもある。 当時の代表的な『教派神道及び神社神道家』は殆どが非宗教論を採用しており、例として1925年には『神社神道派』の論客である神宮奉斎会会長の今泉定介は「神社非宗教論」を出版した、そのほか浄土真宗の佐々木慧雲、伊藤義賢、寺本慧達らは「神社宗教論」についての論説を著し議論が行われた。 この当時においては『皇室神道』についても議論する事は可能だった。その一例を挙げておけば、1916年に千家尊福の著した『国家ノ祭祀』などが上げられる。ただし、二・二六事件、五・一五事件などを通して、戦時色が濃くなるにつれて、それらの議論も封殺された。
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