祝女による神事
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/02 14:37 UTC 版)
男性に付き添われた祝女が拝所を参拝し、合掌しながらグイス(祈りごと)を唱え、酒が乗った盆を上げ下げしたりする。付き添いの男性は小さな太鼓をたたく。 これが終わると、祝女は神アサギに移り、合わせて数人のハミンチュ(神人)が参集する。やがて女性たちは頭に白い布を巻き小さな声で合掌し短く祈る。ハミンチュに神酒が回された後、周囲で見ている人たちにも神酒が振舞われる。 その後、隣の屋古集落の神アサギに移る。その前の広場には木の柱が立てられ、上に蜘蛛の巣状に編まれた屋根がある。屋根の一部に芭蕉の葉がかけられ、下にも敷かれている。 二人の男が祝女から注がれた酒を飲んだ後、広場の柱近くに座り、その周りを色の付いた着物を着て弓を持った3人のハミンチュが「ヨンコイ、ヨンコイ」と唱えながらゆっくりと回る。その次には白い着物に着替えたハミンチュ3人がふたたび弓を持って「ヨンコイ、ヨンコイ」と回る。これまでにはノロはじめ他のハミンチュも白い着物に着替えている。 その次に神ウスイという行事が行われる。前に3人、後ろにその他のハミンチュが並び、祠のある山に向かって拝む。前の3人が額を地に伏せると、祝女が葉のついた小枝で軽くたたく。これを繰り返した後、全員で手を合わせて祈る。
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