石門心学の再評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 06:10 UTC 版)
1970年代ごろからの環境問題への意識の高まりや、企業の不祥事が続く中、CSR(Corporate Social Responsibility=企業の社会的責任)ということが欧米を中心に盛んに言われるようになったが、そのような背景の中で「二重の利を取り、甘き毒を喰ひ、自死するやうなこと多かるべし」「実の商人は、先も立、我も立つことを思うなり」と、実にシンプルな言葉でCSRの本質的な精神を表現した石田梅岩の思想は、近江商人の「三方よし」の思想と並んで、「日本のCSRの原点」として脚光を浴びている。その思想もやはり営利活動を否定せず、倫理というよりむしろ「ビジネスの持続的発展」の観点から、本業の中で社会的責任を果たしていくことを説いており、寄付や援助など本業以外での「社会貢献」を活動の中心とする欧米のCSRにはない特徴がある。 2011年(平成23年)には、梅岩の教えを広めるため、マスコット・キャラクター「しんがくん」が作られ、着ぐるみによるイベント出演や関連グッズ開発が行なわれている。
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