着用率と義務化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/11 05:17 UTC 版)
2012/13年のスキーシーズンでは、すべてのスキーヤーとスノーボーダーのうち70%がヘルメットを着用し、前シーズンから5ポイント増加した。イタリアなど欧米のいくつかの国や地域では、スキー場での子どものヘルメット着用を義務づけている。一般的に海外からのスキーヤーに比べ、日本のスキーヤーのヘルメット着用率は低く、欧米における一般スキーヤー着用率が80%と言われているのに対し、日本におけるスキーヤーの事故発生受傷時のヘルメット着用率は37%となっており、全日本スキー連盟(SAJ)では一般のスキーヤーに対してヘルメットの着用を勧めている。 アルペン競技においては安全面から、国際スキー連盟(FIS)では全ての競技においてヘルメットが義務化されている。またSAJではスキー用具に係る国内運用規定によって滑降・スーパー大回転・大回転においてはヘルメットが義務化されていて、回転においては推奨としている。高速系競技となる滑降・スーパー大回転では時に時速100kmにも達する速度で滑走するため、転倒時などに頭を守るためと、髪の空気抵抗を抑える役割があり、その点から義務化以前より着用が勧められていた。 SAJなどによるヘルメット推奨から、これまでも全日本スキー技術選手権大会(以下、技術選)等の基礎スキーの選手は安全方針を認識していてヘルメット着用率は高いが、技術選や全日本ジュニアスキー技術選手権(以下、ジュニア技術選)においては現在の規則にヘルメットの着用義務が明記されていて、ヘルメットは必ず着用する事になっている。なお、それ以外の基礎スキー大会でも、参加者の安全方針認知や、安全面から運営側で技術選やジュニア技術選に準じた規則とする場合などもあって、選手のヘルメット着用率は高い。
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