相乗り衛星
別名:あい乗り衛星、相乗り小型衛星、相乗り小型副衛星、ピギーバック衛星
英語:piggyback payload、piggyback satellite
人工衛星の打ち上げに際して、共にロケットに積載されて打ち上げられる人工衛星の通称。
相乗り衛星は、打ち上げに用いられる大型ロケットの余剰エネルギーを活用して、いわば、ついでに打ち上げるものである。重量や寸法は大幅に制限されるため、小型の実験機などが主な対象とされる。
相乗り衛星は、単独での打ち上げがコストの問題などから困難である超小型実験機および民間研究機関の人工衛星などに対して打ち上げの機会を提供するという利点がある。宇宙航空研究開発機構(JAXA)は大型ロケットH-IIAによる人工衛星の打ち上げの際に、民間企業や大学などが開発した人工衛星を相乗り衛星として公募し、宇宙空間での実験・運用機会を提供している。
関連サイト:
「いぶき」相乗り衛星の概要 - 宇宙航空研究開発機構(JAXA)
あいのり‐えいせい〔あひのりヱイセイ〕【相乗り衛星】
読み方:あいのりえいせい
ピギーバック衛星
(相乗り衛星 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/15 03:33 UTC 版)
ピギーバック衛星(ピギーバックえいせい)とは大型ロケットの打ち上げ余剰能力を活用して、主衛星とともに打ち上げられる人工衛星の事である。「ピギーバックペイロード」、「相乗り衛星」とも呼ばれる。
注釈
- ^ 打ち上げに関わる制約から逃れるために、超小型衛星をピギーバック方式ではなく専用のやや小さなロケットで打ち上げようと云う計画も日本で進められている。JAXAではH-IIAロケットの補助ブースターロケットSRB-Aを1本だけ使いH-IIAロケットの85億円に対して30億円程度での打ち上げコストで、50kg程の超小型衛星20基ほどを一度に打ち上げることを視野に入れている。
- ^ 日本の文部省と経済産業省は2009年4月末にこの超小型衛星用にそれぞれ数十億円規模の補正予算を求めた。文部省はこの超小型の相乗り衛星の為の共通プラトフォーム(衛星バス)を確立するために22億円をした。経済産業省は超小型衛星用モジュールなどの開発に中小企業が参入できるよう30-40億円規模の助成を行なう予定とされる。
出典
- 1 ピギーバック衛星とは
- 2 ピギーバック衛星の概要
- 3 使用部品
- 4 その他
- 相乗り衛星のページへのリンク