生産地での児童労働
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 20:30 UTC 版)
カカオの生産には、歴史的に奴隷労働が多く使われてきた。古くは、アジア人のクーリーが、最近でも西アフリカ地域では児童奴隷が労働力として使用されている。2001年10月に最悪の形態での児童労働を禁じる『ハーキン・エンゲル議定書』が米国議員とチョコレート製造業者協会の間で締結された。 しかしその後も、コートジボワールのカカオ農場のうち90%が、維持のために児童も含む奴隷を何らかの形で使っているとされている。カカオの価格が下落すると、西アフリカの農民がしわ寄せを受けることとなる。チョコレート・メーカーに有利な低すぎる価格が設定されているため、コートジボワールの生産者の58%が極度の貧困状態となっており、不自由なく生活ができるほどの収入を得られる生産者はたった7%である。そのような状況の中、生産者の子どもが労働力とならざるをえない。
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