球種による影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 05:44 UTC 版)
「トミー・ジョン手術」の記事における「球種による影響」の解説
アメリカではカーブの投球が主たる要因の1つであるという俗説があるが、ASMIが過去の学術論文を精査したところ、カーブと肘の故障を明確に関連付ける生体力学的・疫学的なデータは見つからなかった。ただしASMIは、「子供は十分な身体的成熟や神経筋のコントロールができておらず、適切なコーチングを受けていない可能性もあるため、依然として、基本的な投球動作から始め、速球、チェンジアップと段階を踏んで習得するべきであろう」という見解を出している。 また、スプリッターやスライダーの投球についても、要因になると一般的に考えられている。スライダーに関しては、実際に肘の痛みのリスクが86%上昇するという研究や、投球動作が速球やカーブに比べて故障に繋がりやすいという研究がある。スプリッターについての明確な研究は少ないが、近年の投手を対象とした調査によると、サンプルサイズが少ないことに留意する必要があるが、スプリッターを多投することが故障に繋がるとは言い切れないことが示されている。
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