きゅうじょうこくえん‐ちゅうてつ〔キウジヤウコクエンチウテツ〕【球状黒鉛鋳鉄】
読み方:きゅうじょうこくえんちゅうてつ
球状黒鉛鋳鉄
黒鉛形状が球状の鋳鉄である。鋳鉄の機械的性質は、その組織を構成する母材の硬さと、黒鉛の形状によって支配される。黒鉛は強度的な弱点として働くが、黒鉛形状を片状から球状にすることにより、切欠き作用による応力集中が低減する。そのため、優れた機械的性質を有し、とくに伸びが改善される。その製造方法は、セリウム、マグネシウム、カルシウムなどを用いて鋳鉄溶湯を処理することにより得られる。片状黒鉛を有する鋳鉄に比べ鋳造性が劣る。高い機械的性質が求められる足まわり部品などに適用される。
同義語 ダクタイル鋳鉄ダクタイル鋳鉄
(球状黒鉛鋳鉄 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/22 02:48 UTC 版)
ダクタイル鋳鉄(ダクタイルちゅうてつ、英: ductile cast iron)とは、組織中のグラファイト(黒鉛)の形を球状にして強度や延性を改良した鋳鉄である。「ダクタイル」とは「延性のある」という意味の形容詞である。また、その特徴的な黒鉛の形状から球状黒鉛鋳鉄、ノデュラー鋳鉄とも呼ばれる。
- ^ 高機能ダクタイル鉄管を推奨します(日本ダクタイル鉄管協会(JDPA)ホームページ)
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- 2 ダクタイル鋳鉄の概要
- 3 関連項目
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