現代天文学で観測される残骸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/25 17:55 UTC 版)
「SN 1006」の記事における「現代天文学で観測される残骸」の解説
この超新星の残骸は淡い球殻状の歪んだ星雲として残っているが、この超新星残骸が発見されたのは電波天文学の時代に入ってからであった。1965年、ダグラス・K・ミルンとF・F・ガードナーは、おおかみ座β星付近の電波観測で直径30分角の円形の膨張球殻を発見し、1976年までにはX線および可視光の成分も発見された。最新の観測では、この超新星残骸は地球から2.2キロパーセク(約7,175光年)の距離にあって約20パーセク(約65光年)の直径を持ち、速度2,800km/sで膨張していることが分かっており、全ての波長域で PKS 1459-41 と呼ばれるようになっている。Ia型超新星の残骸として予想された通り、星雲の中心部にはパルサーやブラックホールは見つかっていない。 2006年には、SN 1006の出現から1000年になることにちなんで、日本のX線天文衛星「すざく」による残骸の観測が行われた。
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