王義とは? わかりやすく解説

王義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 06:30 UTC 版)

王 義(おう ぎ)は、金朝末期からモンゴル帝国初期にかけて活躍した人物。


  1. ^ 『元史』巻151列伝38王義伝,「王義字宜之、真定寧晋人、家世業農。義有膽智、沈黙寡言、読書知大義。金人遷汴、河朔盗起、県人聚而謀曰『時事如此、吾儕欲保全家室、宜有所統属』。乃相与推義為長、摂行県事、尋号為都統」
  2. ^ 『紫山大全集』巻18龍虎衛上将軍安武軍節度使兼行深冀二州元帥府事王公行状(『元史』巻151列伝38王義伝の元になった史料)では王義のモンゴルへの投降を1213年(癸酉)冬のこととするが、これは金朝の南遷(1214年)の後に記載されており、時系列が入り乱れている。『紫山大全集』を元にして作成したと考えられる『元史』巻151列伝38王義伝では「1213年(癸酉)」という記載は省略されており、やはり「癸酉」という年次は信用できないものと考えるのが正しいと池内功は論じている(池内1980,71-73頁)
  3. ^ 『元史』巻151列伝38王義伝,「太師・国王木華黎兵至城下、義率衆、以寧晋帰焉。入覲太祖、賜駿馬二匹、授寧晋令、兼趙州以南招撫使。是時兵乱、民廃農耕、所在人相食、寧晋東有藪沢、周回百餘里、中有小堡曰瀝城、義曰『瀝城雖小而完、且有魚藕菱芡之利、不可失也』。留偏将李直守寧晋、身率衆保瀝城、由是全活者衆」
  4. ^ 『元史』巻151列伝38王義伝,「歳乙亥、金将李伯祥拠趙州、木華黎遣義擣其城。会天大風雨、義帥壮士、挾長梯、疾趨、夜四鼓、四面斉登、殺守埤者。城中乱、伯祥挺身走天壇寨、一州遂定。木華黎承制授義趙州太守・趙冀二州招撫使」
  5. ^ 『元史』巻151列伝38王義伝,「丁丑、大軍南取鉅鹿・洺州二城、還軍至唐陽西九門、遇金監軍納蘭率冀州節度使柴茂等、将兵万餘北行。義伏兵桑林、先以百騎挑之、納蘭趨来迎戦、因稍却、誘之近桑林、伏起、金兵大乱、奔還、獲納蘭二弟及万戸李虎。戊寅、抜束鹿、進攻深州、守帥以城降。順天都元帥張柔上其功、陞深州節度使。深冀趙三州招撫使」
  6. ^ 『元史』巻151列伝38王義伝,「金将武仙以兵四万来攻束鹿、仙諭軍士曰『束鹿兵少無糧、城無楼櫓、一日可抜也』。尽鋭来攻、義随機応拒、積三十日不能下、大小数十戦皆捷。一夕、義召将佐曰『今城守雖有餘、然外無援兵、糧食将尽、豈可坐而待斃』。椎牛饗士、率精鋭三千、銜枚夜出、直擣仙営。仙軍乱、乗暗攻之、殺数千人。仙率餘衆遁還真定、悉獲其軍資器仗。木華黎聞之、遣使送銀牌十、命義賜有功者。庚辰、抜冀州、獲柴茂、械送軍前、木華黎・張柔復上其功、授龍虎衛上将軍・安武軍節度使、行深冀二州元帥府事、賜金虎符」
  7. ^ 『元史』巻151列伝38王義伝,「辛巳、仙復遣其将盧秀・李伯祥、率兵謀襲趙州、並取瀝城、率戦艦数百艘、沿江而下。義具舟楫於紀家荘、截其下流、邀撃之、義士卒皆水郷人、善水戦、回旋開闔、往来如風雨、船接、則躍登彼船、奮戈疾撃、敵莫能当、殺千餘人、擒秀。伯祥退保瀝城、義引兵抜之、伯祥西走、二子死焉。邢州盗号趙大王、聚衆数千、拠任県固城水寨、真定史天沢集諸道兵攻之不能下。壬午、義引兵薄其城、一鼓下之、獲趙大王・侯県令等数人殺之、餘党悉平。義乃布教令、招集散亡、勧率種芸、深・冀之間、遂為楽土云」


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王義

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大水滸シリーズの登場人物」の記事における「王義」の解説

水滸伝童貫幕僚上級将校統轄する歩兵指揮長け緩急のある攻撃をしかける。最終決戦では別動隊率いる。半ば童貫見捨てられる形で梁山泊軍本隊総攻撃を受け敗死

※この「王義」の解説は、「大水滸シリーズの登場人物」の解説の一部です。
「王義」を含む「大水滸シリーズの登場人物」の記事については、「大水滸シリーズの登場人物」の概要を参照ください。

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