獺祭

実用日本語表現辞典

獺祭

読み方：だっさい

（1）カワウソが漁った魚を岸辺に並べる習性を祭祀の供物にたとえた表現。転じて、机に文献をずらりと並べて調査あるいは引用するさまをたとえた故事成語。「獺祭魚」とも呼ばれる。
（2）旭酒造株式会社が製造販売している日本酒の銘柄。故事成語「獺祭」と、会社の所在地（獺越）に因んでいる。

（2017年8月9日更新）

デジタル大辞泉

おそ‐まつり〔をそ‐〕【^×獺祭（り）】

読み方：おそまつり

⇒だっさい（獺祭）

だっ‐さい【^×獺祭】

読み方：だっさい

１ 《「礼記」月令から》カワウソが自分のとった魚を並べること。人が物を供えて先祖を祭るのに似ているところからいう。獺祭魚。おそまつり。うそまつり。

２ 《晩唐の詩人李商隠が、文章を作るのに多数の書物を座の周囲に置いて参照し、自ら「獺祭魚」と号したところから》詩文を作るとき、多くの参考書を周囲に広げておくこと。

季語・季題辞典

獺祭

読み方：ダツサイ（ｄａｔｓｕｓａｉ）

七十二候の一つ、雨水の第一候

季節 春

分類 時候

ウィキペディア

獺祭魚

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2021/06/21 23:45 UTC 版)

獺祭魚（だっさいぎょ）、獺魚を祭る（たつうおをまつる）とは、カワウソ（獺）が、捕らえた魚を供物に並べ先祖を祭る様を指す。カワウソは捕らえた魚を川岸に並べる習性があり、これを祭儀になぞらえた。転じて多くの書物を調べ、引用する人の様を指す。