特許データベースを使って適切な分類を探す
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/07/23 10:55 UTC 版)
「国際特許分類」の記事における「特許データベースを使って適切な分類を探す」の解説
適切な分類を探すためのもう一つの方法は、特許データベースを使用する方法である。以下に、独立行政法人工業所有権情報・研修館から提供されている特許データベースである公報テキスト検索を利用して、「洗面器」の発明に適切な分類を探す例を示す。 まず、「検索項目」を「発明の名称」として、「検索キーワード」を「洗面器」として検索ボタンを押す。発明の名称に洗面器を含む発明を記載した特許文献が検索されることになる。130件くらいの発明がヒットする。 「一覧表示」ボタンを押す。すると、「洗面器」を含む発明の名称がずらりと表示される。 このうち、「洗面器取付用手摺り」や「浴室用洗面器台」といった洗面器そのものではないものを除外し、洗面器の発明らしい発明の名称を探し、リンクをクリックする。 すると、特許文献の本文が表示される。【国際特許分類第?版】として、その特許文献に付された分類が表示されているので、それをメモする。 洗面器の発明らしい発明の名称を持つ複数の文献を調べると、A47K 1/00やA47K 1/04といった分類がだいたい共通して付与されていることがわかる。 特許データベースを使う方法が、特許分類データベースを使う方法よりも優れている点は、検索語句が国際特許分類では使われていない用語であったとしても、適切な分類の候補を選び出せる点である。 例えば、「コピー機」という用語は国際特許分類の分類表には使われていない。(国際特許分類の分類表では「帯電像を用いる電子写真法用の装置」といった用語が使われている。)したがって、「コピー機」を検索語句として特許分類データベースを検索しても、ヒットしない。特許データベースで発明の名称を検索すれば、「コピー機」を発明の名称として含む特許文献があるので、適切な分類を見つけることができる。 なお、ヒット件数が多すぎて一覧表示できないときは、文献の公開日を最近1年に制限するなどして、ヒット件数を小さくすればよい。
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