爆発の原因
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/25 03:09 UTC 版)
弾薬が発火した原因は、日本陸軍が撤退に際して、ソ連軍による鹵獲を防ぐため爆破処分したとするのが一般的である。ただ、具体的な担当者が誰であったかは現在も特定されていない。 駅員の証言として、憲兵が発車時刻の確認をしており、4人の憲兵がホーム上で打ち合わせした後にうち2人が放火したという。さらに、ある避難民女性の目撃証言として、白い腕章を巻いた憲兵と思われる日本兵3人が弾薬に放火したという話、その避難民女性が後に実行を指揮した元憲兵と偶然知り合ったと証言していることなどから、憲兵が処分を実行したとする説がある。しかし、戦後に作家の松原一枝の調査に応じた別の元東安憲兵隊員の一人は、駅の爆発物の存在も知らないとして憲兵の関与を否定している。 その後、2005年(平成17年)になって、東安駅司令部所属の下士官だった人物が、自身が弾薬処分を実行したと名乗り出ている。この証言によると、駅司令部の残留要員5人が、そのうちの士官の指揮で弾薬に放火したという。 なお、東安憲兵隊関係者は、ソ連軍が送り込んだスパイによる犯行の可能性を指摘していた。
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