熊本地震対応問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 07:51 UTC 版)
2016年4月発生の熊本地震で現地対策本部長を務めた松本は、15日に知事・蒲島郁夫に対して「河野(太郎)防災担当相に『今日中に青空避難所というのは解消してくれ』と強く言われて参った(来ました)」と伝えて被災者の屋内避難を求めたところ、蒲島知事から「現場の気持ちが分かっていない」と不快感を示された。20日、5日間務めた現地対策本部長の座を降り酒井庸行内閣府大臣政務官と替わったが、菅義偉内閣官房長官は交代の理由を「体力的な問題だ」と語り、暴言による更迭ではないと強調した。 同日夜には、16日に松本が災害用の専用回線を用いたテレビ会議で河野太郎防災担当相に対し「食べるものがない。これでは戦えない。近くの先生(国会議員)に差し入れをお願いして欲しい」と要望したため実際に熊本県関係の議員4人の事務所からおにぎりが届けられていたことが明らかとなった。翌21日の衆議院総務委員会で、松本は「バナナでもおにぎりでもいいです、一口でもいいですから、なんとか差し入れをお願いできませんかというお願いをしたことは事実であります」と自らへの差し入れを求めたことを認めて、陳謝した。22日の衆議院特別委員会では、水・電気・ガスが止まり職員が1日固形物を口にできない状況だったと説明して「夜を徹して懸命に働いている人たちの健康管理も大きな責任の一つ」と釈明し、「間違った指示と思っていない」とした。 しかし、21日発売の週刊文春で松本が県庁職員に対して述べたと報じられた「救援物資は足りているんだから文句は言わせない」「こんな飯で戦えるか」などの発言については、それぞれ「記憶にない」「事実無根」と否定した。また、被災者の屋内避難などをめぐり国と県との対立が報じられたことについては、5月5日に河野太郎防災担当相が「知事が(批判を)おっしゃったような報道があったが、松本副大臣からも知事からも承っていません」とし、12日に蒲島知事が「初動は松本副大臣やスタッフとともに乗り切れたと思っている。メディアには違った形で流れたのではないか」とした。
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