灸頭鍼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/21 15:16 UTC 版)
灸頭鍼(きゅうとうしん)は、鍼または灸の治療形態の一つで、鍼の柄(鍼柄)にもぐさを巻き付けて燃焼させるものである。竜頭(りゅうず)、鍼頭(しんとう)とも呼ばれる鍼柄(しんぺい)にお灸をつけるので、本来は鍼頭灸(しんとうきゅう)と呼んだ方がいいのだが、赤羽幸兵衛(あかばね・こうべえ)の命名したが灸頭鍼が日本では定着している。また中国では方法が少し異なり、「温鍼」、「温針灸」、「針柄灸」などと呼ばれる。また中国は「火針」(日本でいう焼鍼)のことを「温針」と呼ぶことがある。
- ^ “国立国会図書館デジタルコレクション”. dl.ndl.go.jp. 2023年12月19日閲覧。
- ^ 『鍼灸特殊治療法』(2001年改訂版)北村智(関西鍼灸短期大学内)、1998年、81頁。
- ^ 『赤羽幸兵衛『灸頭針法』』医道の日本社、1977年。
灸頭鍼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 15:27 UTC 版)
皮膚に鍼を刺鍼してその鍼柄に丸めた灸をつけて火をつける。鍼の刺激と灸の輻射熱を同時に与えることが出来る。元来は鍼頭灸と呼ばれ、これを行ったのは中国から帰った笹川智興が日本で最初である。当時は極端に斜刺した鍼の鍼柄に艾をからませて、灸をメインとした治療法であった。現在知られる「灸頭鍼」は赤羽幸兵衛からであり、鍼と灸の両方の効果を期待したのはここからである。また、中国では「温鍼」と呼ばれ、日本のように丸々と艾を固めるのではなく、鍼に艾を長細く巻き付けるような感じで行う。
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