溶存酸素と水中の金属の腐食
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/13 03:51 UTC 版)
「溶存酸素量」の記事における「溶存酸素と水中の金属の腐食」の解説
水中に設置された金属製の部品や配管などの腐食には、しばしば溶存酸素も関わることが知られている。ただし溶存酸素は、水中の鉄製品などの腐食を促進させることもあれば、条件によっては、逆に鉄製品などの表面に酸化被膜を形成して腐食を妨げる不動体化を起こすこともある。このように、溶存酸素量と、水中に設置された金属製品の腐食との関係は複雑である。なお、金属製品の材料のイオン化傾向や合金としての性質、金属製品の設置状況なども腐食に影響することは当然のこととして、水の側が持つ腐食に関係する要因も、決して溶存酸素だけではなく、例えば、水の流速、溶存する二酸化炭素の量、微生物の存在、pHなどなど、他にも様々な要素が関わっていることを付記しておく。あくまで、溶存酸素量は、水中に設置された金属製品の腐食に関係する要素の1つに過ぎない。
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