深沢家の私設図書館
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/01 06:58 UTC 版)
深沢家は江戸時代に千人同心を務めており、有力な山林所有者だった。さらに権八の祖父・清水茂平が筏師の総元締の家から嫁を迎え、筏師の元締として莫大な財をなした。その財力を活かし、深沢父子は商用で上京した際に書籍を買い集めていた。それらの書籍は深沢家の土蔵に収められ、私設図書館の様相を呈していた。深沢家の土蔵からは五日市憲法と共に蔵書約200冊、千葉卓三郎や深沢権八のメモや目録に残された書籍約170冊の合計約370冊の著作が発見されている。内容は宗教、歴史、医学、芸術、小説など多岐に渡っていて、特に政治、法律関係の書籍は全体の3割以上を占めている。当時の主要な雑誌、新聞(『東京横浜毎日新聞』、『東京日日新聞』など)も集められていた。千葉卓三郎や「五日市学芸談講談会」の会員はこれらの蔵書を図書館のように自由に利用できた。
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