消防屯所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 16:40 UTC 版)
消防団の詰所を消防屯所(しょうぼうとんしょ)ともいう。古い消防屯所では特徴のあるデザインのものを多々見かける。東北地方の消防屯所には火の見櫓と詰所が一体化した構造を持つものもある。屋根の上に火の見櫓に相当する物見台が設置されていて、密閉構造になっている。また、火の見櫓の最上部の部分だけを屋根の横に設置して、外から梯子で昇る構造になっているものある。梯子を外から屋根にかけて、半鐘とそれを雨雪から保護するための小さな屋根が設置されただけの簡単な構造のものある。 二階建ての消防屯所は、一階に機庫を併設している場合が多い。機庫には消火に必要な機材が保管され、主に小型ポンプ積載車など小型の消防車が収容される。手引きポンプの収容を想定して建造された古い消防屯所は機庫の出入口の高さが低いため、高さの低い自動車しか入れず、機庫内部の奥行きもあまりないため、消防車の導入に合わせて新造する例も見られる。 すべての団組織に屯所が設けられているわけではなく、機庫のみが設置される例も多い。公民館・公会堂などと併設され、活動時の詰所機能をそれらで代用させている場合も見受けられる。
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