河辺浩市とは? わかりやすく解説

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河辺浩市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/13 02:36 UTC 版)

河辺浩市
別名 河辺公一、石辻桂一
生誕 (1927-05-03) 1927年5月3日
死没 (2014-09-03) 2014年9月3日(87歳没)
学歴 東京音楽学校音楽研究科卒業
職業 作曲家・トロンボーン奏者
担当楽器 トロンボーン

河辺 浩市(かわべ こういち、1927年5月3日 - 2014年9月3日[1])は、日本作曲家編曲家トロンボーン奏者、評論家。「河辺公一」と表記される事も多い。

人物・来歴

1949年東京音楽学校(現東京芸術大学)卒業。作曲を橋本國彦紙恭輔に師事。1951年同研究科卒業。作曲家の黛敏郎は同窓であり、その出世作「10楽器のためのディヴェルティスマン」初演には「石辻桂一」名義で加わっていた。音大卒業と同時に日本交響楽団(現NHK交響楽団)研究員となる。

ジャズトロンボーン奏者としても著名であり、晩年まで演奏活動を行っていた。戦後直後、占領軍専用劇場「アーニー・パイル」の楽団に所属していた。楽団には作・編曲家の岩井直溥トランペット)やサックス奏者の阪口新、作曲家の早川博二(トランペット)など著名な作曲家やプレーヤーが所属していた。また、学生時代には1年先輩の岩井直溥(ホルン)、2年先輩の芥川也寸志(テナーサックス)と演奏していた。また、初代ブルーコーツにも所属していた。

1958年日本コロムビアに専属。河辺公一名義で数多くの映画音楽を手掛ける。

1973年吹奏楽曲「行進曲『青空に希望して』」がJBA作曲賞を受賞(河辺公一名義)。1974年全日本吹奏楽コンクール課題曲に「高度な技術への指標」が公募入選で選ばれる(河辺公一名義)。1975年にも全日本吹奏楽コンクール課題曲に「シンフォニック・ポップスへの指標」が公募入選(河辺浩市名義)、「阿波踊考」が下谷賞の佳作に選ばれた(河辺公一名義)。1976年も「ベースボール・マーチ」が下谷賞の佳作に選ばれる(河辺浩市名義)。また、1973年、74年には、河辺公一名義で吹奏楽の定番シリーズニュー・サウンズ・イン・ブラスの編曲者を務めていた。

また、評論家としても活動しており、主に競輪競艇の指南書を中心に多くの書籍を出版していた。

2014年9月3日死去。87歳没。

主な作品

映画

  • 星は何でも知っている(1958年)
  • 銀座の砂漠(1958年)
  • 完全な遊戯(1958年)
  • 嵐を呼ぶ友情(1959年)
  • 東京ロマンスウエイ(1959年)
  • 暗黒の旅券(1959年)
  • 夜霧の空港(1959年)
  • 泣かないで(1959年)
  • 「十三号待避線」より その護送車を狙え

(1960年)

  • 嵐を呼ぶ楽団(1960年)
  • 三人の顔役(1960年)
  • 小雨の夜に散った恋(1960年)
  • よせよ恋なんて(1960年)
  • 情熱の花(1960年)
  • 東京新撰組(1961年)
  • 青い狩人(1961年)
  • 皮ジャン・ブルース(1961年)
  • 天に代りて不義を討つ(1961年)
  • 女房学校(1961年)
  • 静かなるならず者(1961年)
  • セールスマン物語 男にゃ男の夢がある(1961年)
  • 白昼の無頼漢(1961年)
  • 誇り高き挑戦(1962年)
  • 黄門社長漫遊記(1962年)
  • 太平洋のGメン(1962年)
  • 残酷な月(1962年)
  • 歌う明星 青春がいっぱい(1962年)
  • 東京丸の内(1962年)
  • 横を向いた青春(1962年)
  • ギャング対Gメン(1962年)
  • 遊民街の銃弾(1962年)
  • 警視庁物語 全国縦断捜査(1963年)
  • 噂の風来坊(1964年)
  • 若い港(1964年)
  • 間諜中野学校 国籍のない男たち(1964年)
  • 賭場の牝猫(1965年)
  • 賭場の牝猫 素肌の壺振り(1965年)
  • 賭場の牝猫 捨身の勝負(1966年)
  • 謝国権「愛」より (秘)性と生活(1969年)
  • 妖艶毒婦伝 人斬りお勝(1969年)
  • 妖艶毒婦伝 お勝兇状旅(1969年)
  • 不良番長 暴走バギー団(1970年)
  • 夜のならず者(1972年)
  • 色情トルコ日記(1974年)
  • 新女囚さそり 特殊房X(1977年)

吹奏楽曲

編曲

著作(音楽関係のみ)

  • 最新吹奏楽講座4 合奏の技術 より§10 ジャズの記譜と奏法 (1970年、音楽之友社)  

参考文献

脚注

出典

  1. ^ 追悼/最期まで現役だった、河辺浩市さん 吹奏楽マガジン 富樫鉄火のグル新 第101回 2014年9月8日閲覧



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