水没中の迂回経路
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 03:09 UTC 版)
復旧までの2か月間、武蔵野線は東京・新習志野 - 新秋津間と西国分寺 - 府中本町間の折り返し運転となり、新秋津 - 新小平 - 西国分寺間はバス代行となった。しかし経由する府中街道沿いは久米川や恋ヶ窪など慢性的な渋滞が続く細い迂回路しかなく、ひと駅に1時間前後を要する状態だった。このため、徒歩で秋津駅に向かい、西武池袋線で所沢駅、西武新宿線で東村山駅、西武国分寺線で国分寺駅、JR中央線で西国分寺駅へ至る迂回経路を利用する乗客も多かった。また、振替乗車や代行バスを走らせているとして定期券・回数券の延長措置は行わなかった。 新秋津駅の新小平側には西武池袋線(秋津駅 - 所沢駅間)との連絡線があり、国分寺駅でも西武国分寺線とJR中央線の連絡線跡があったが、いずれも西武鉄道による振替輸送は行われなかった。また、迂回経路となった新秋津駅と西武線秋津駅間に不通期間限定で臨時通路を設置する案が計画されたが、恒久設置となることを恐れた地元商店会からの反対により頓挫した。 一方、貨物輸送は山手貨物線や八高線等へ迂回されたが、余力は限られ、経由する中央線、常磐線、総武線にも制約があった。このため、当時武蔵野線を走っていた113本の貨物列車のうち28本が連日運休し、その他はトラック輸送で代替した。
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