民営化の動き
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/26 08:02 UTC 版)
三重県は2009年(平成21年)2月に県立4病院の改革案を公表し、一志病院の診療圏が津市白山・美杉地域にほぼ限られることと借入金が年々増加していることを理由に民営化する方針を示している。この案は「民営化の後に経営悪化で廃院になる恐れがある」、「全国平均に比べ赤字は少ない」として地域住民のみならず、三重県議会からも反対が起きている。仮に廃院になれば、他の病院へ公共交通を利用して通院すると丸1日かかってしまうという。 同年11月に県が11の医療法人に対して実施したアンケートによると民営化された場合の運営に前向きな回答をしたのは1法人にとどまり、医師の確保が依然厳しいことから、野呂昭彦三重県知事は少なくとも2011年度までは県営を維持すると2010年2月22日の三重県議会定例会で発表した。しかしながら民営化の方針は変えないとしている。 その後、2012年(平成24年)9月に津市が三重大学に寄附講座を設けることで同学から医師を派遣してもらう体制となり、2016年(平成28年)3月に津市が寄付講座を終了、翌4月から三重県が同様の寄付講座を設けることとなり、少なくとも2021年までは一志病院の医療体制が維持されることが決定した。
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