正命
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 08:35 UTC 版)
正命(しょうみょう, 巴: sammā-ājīva, 梵: samyag-ājīva)とは、殺生などに基づく、道徳に反する職業や仕事はせず、正当ななりわいを持って生活を営むことである。命(巴: ājīva)は単なる職業というよりも、生計としての生き方をさす。 Katamo ca bhikkhave, sammāājīvo: idha bhikkhave, ariyasāvako micchāājīvaṃ pahāya sammāājīvena jīvikaṃ kappeti, ayaṃ vuccati bhikkhave, sammāājīvo. 比丘たちよ、正命とは何か。聖なる弟子(ariyasāvako)らが、間違った生活を諦め、生計を正当なものにすること。これを正命とよぶ。 初期の聖典では、間違った生計を避け、遠ざかることだとしていた。この徳は「物乞いとして生きるが、すべてを頂戴するのではなく、必要以上のものを保有しない」ことだとティルマン・ヴェッターは述べている。
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